
こんにちは。 やましー@データ活用クラウドエンジニア(@yamashi18041) です。
今日は【クラウド】っていったい何なのかについて説明したいと思います。そしてクラウドのイメージをつかんでいただければと思います。
あなたはこんな経験はありませんか?
- 会社で急にクラウドを使う仕事にアサインされたけど、クラウド触ったことがない。
- お客さんにクラウドについて聞かれて答えられず恥ずかしい思いをした。
- クラウドを扱えず上司に失望され、後輩にはバカにされた。
実は私もクラウドを知らない状態でデータ分析を主とした会社に転職し、配属先がクラウドを使う仕事だったので全くのゼロからのスタートでした。
そんな私でも2か月でクラウド上でデータ分析基盤を組み立てられるようになりました。
このブログではクラウドを使ったことがない SQLも叩けなかった私が、クラウドでデータ分析基盤を構築し、自分で簡単なデータ分析をできるようになるまでの成長を記していきたいと思います。
クラウドとは?
では冒頭のクラウドとはなにか?勉強していきましょう。
クラウドとは一言でいうと
「インターネット上で使えるコンピューターたち」
です。

では、もう少し詳細に説明していきたいと思います。
クラウド=インターネット?
クラウド(雲)とはただのイメージで、たいして意味もないのでクラウド=インターネットと考えてください。それ以上考えてはいけません。
ここでいうインターネット上のコンピューターたちは実際にはデータセンターにあります。

そしてデータセンターにあるコンピューターたちを自宅や会社のオフィスからWebブラウザを通じて操作します。


パブリッククラウド
また、クラウドと聞くとiCloudやGoogleドライブ等のデータを保存して共有するサービスをイメージすると思いますが、それはクラウドという大きな概念の中の小さなサービス形態( iCloudやGoogleドライブ はストレージサービス)にすぎません。
大きな概念のクラウドとしてサービスを提供している代表的ものが次の3つです。
- AmazonのAWS
- GoogleのGCP
- MicrosoftのAzure
とりあえずこの三つを覚えておけばOKです。
この3社のサービスは「パブリッククラウド」といいます。
どこのクラウドを使うかを検討する場合だいたいこの3社になると思います。ざっくりと選定基準を上げておきます。
- ショッピングサイトなどを作る場合はAWS
- G SuiteなどGmailやGoogleドライブと連携したい場合はGCP
- Windows OSやActive Directoryを使いたい場合はAzure
ちなみにiCloudはGCPで作られているようですね。
アップル、「iCloud」の「Google Cloud」利用を認める–「Azure」から変更か
オンプレミス
クラウドに対極する言葉として「オンプレミス」という言葉があります。クラウドを扱う場合によく登場する言葉です。
オンプレからデータをどうやって持ってくるとか、オンプレから移行するとか、そんな感じで使います。
オンプレミスとはサーバーやストレージ、ネットワークなどのハードウェアからすべて自前でそろえて、自分が管理する敷地に置いてインターネットは経由せずに、使う従来のシステムの形をイメージすると良いです。
クラウドとオンプレミスの比較
クラウドとオンプレミスの特徴を比較してみます。
項目 | クラウド | オンプレミス |
初期コスト | 安い | 高い |
運用コスト | 変動 (使ったら使った分だけ、重量課金制) | 固定 |
導入スピード | すぐに立ち上げ可能 | 器材の手配が必要 |
カスタマイズ | 制限あり (IaaSは比較的自由度が高い) | 自由 |
セキュリティ | 閉域網で構築可能だが 使えない機能が出てくる | 閉域網で運用可能 |
クラウドサービスの分類
クラウドをサービスとして分類するとだいたい次の3つになります。
使う側の自由度が高い順に(手間がかかる順に)
- IaaS:イアース(アイアース):インフラストラクチャ アズ ア サービス
- PaaS:パース:プラットフォーム アズ ア サービス
- SaaS:サース:ソフトウェア アズ ア サービス
私は初めのころ違いが全然判りませんでした。今も違いはよくわかっていません。
と言うか、どのサービスがどの分類に当てはまるかということ自体が実務であまり考える必要がないからです。
ざっくりと次の理解でいいと思います。
IaaS
仮想空間にパソコンやサーバーなどの仮想マシンやネットワークを構築させてくれるサービスです。
仮想空間に構築するため物理的な機器(ハードウェア)の手配が不要になる点や性能を自由に上げ(スケールアップし)たり下げ(スケールダウンし)たりできる点がオンプレミスに比べてメリットとなります。
自分で仮想マシンを立ち上げて使いますので、自由にソフトやアプリをインストールしてカスタマイズできます。
反面、OSの設定(ユーザー管理、監査、ログ、時刻同期)などは全て考慮に入れて自分でやる必要があり手間でもあります。(デフォルトで良いのであれば楽ですが仕事で使うとなるとそうも行きません)
PaaS
開発をすぐに始めるためのプラットフォームがクラウド事業者によって提供されています。
代表例としてはデータベースやストレージなどです。
データ分析基盤を作る場合はこれを1番使います。PaaSを組み合わせてコードレスに作り上げるのがモダンなやり方となってますね。
マネージドサービス
特にPaaSでよく出てくる言葉として「マネージドサービス」「フルマネージドサービス」と言う言葉があります。
これはサーバーやネットワークなどのインフラを全部クラウドサービス提供者側でやってくれていることを意味します。
我々が構築したり、管理することなく、すぐに作り上げたい機能に取り組むことが出来るようになります。
忘れてはいけないのは必ず何かのサービスの裏には
- ハード的なコンピューターたちがいて、
- その上に仮想空間が作られて、
- その中に仮想マシンたちがいて、
- その仮想マシンが何かしらのサービスを提供
しています。これらをクラウドサービス提供者が管理してくれています。
当然ながら、マネージドサービスの場合、自由度低いです。タイムアウト値であったり、エラー時の出力先であったりは既に用意されたものしか使えない場合が多いです。
連携可能なシステムなども対応していない場合があったりと、不便に感じる部分も多いのは確かです。
しかし順次充実していくので、常に最新情報をキャッチアップが必要ですね。
SaaS
ソフトウェアやアプリなどある特定の機能をクラウド上で使えるようにしたサービス。
代表例としてはwebメールとかマイクロソフトのOffice365とか。
アプリをすぐ使えて開発が不要な反面できることは限られているためPaaSに比べてさらに自由度が低いです。
クラウドを始めるには
とりあえずざっくり理解したならば、まずは使ってみることをおすすめします。使ってみることで色々な気づきがあるはずです。
先程紹介したしたパブリッククラウド3社「AWS」「GCP」「Azure」は無料でお試しできるので、ぜひトライしてみてください。
こちらは別の記事で始め方を紹介したいと思います。
まとめ
クラウドとは「インターネット上で使えるコンピューターたち」でした。
パブリッククラウドとして、Amazonの「AWS」、Googleの「GCP」、Microsoftの「Azure」などがありました。
クラウドと対極する言葉は「オンプレミス」ハードウェアを自前で揃えることでした。
クラウドサービスを分類すると自由度が高い順に「IaaS」「PaaS」「SaaS」がありました。
クラウドは無料でお試しできることをお伝えしました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
少しでもクラウドについて理解が深まれば嬉しく思います。 やましー@データ活用クラウドエンジニア(@yamashi18041) でした。
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