ITエンジニアがクラウド技術を身に着けるべき7つの理由

ITエンジニアがクラウド技術を身に着けるべき7つの理由

こんにちは!やましー@データ活用クラウドエンジニア(@yamashi18041)です!

今日は「ITエンジニアがなぜクラウド技術を身に着ける必要があるのか」についてその根拠と共に解説したいと思います。

私は、エンジニアにとってこれから先、確実にクラウド技術は必須スキルとなっていくと確信しています。

そして、クラウド技術が扱えないエンジニアは市場価値、競争力を失っていくと言って過言ではないと思っています。

しかし、Twitterでクラウド技術についてどのような記事を読みたいかというアンケートを行ってみたところ

クラウド技術について知らない、わからない、とっつきにくい、興味がない。そもそも読みたい記事が思い浮かばない。

といった回答が多かったのです。

かく言う私も1年前まではクラウドについて全くの無知でしたが、転職をしたことでクラウドを扱うことができるようになりました。

当時の自分を振り返ると、もしあのままクラウドを扱えないエンジニアでありつづけたなら、クラウドを扱う楽しさはおろか、市場価値の低いエンジニアとして人生を送ることになっていたなと思います。

これは、クラウド技術を身に着けることのメリット及びベネフィットまたはその必要性に巡り合えていないことに起因していると思い、今回記事にしてみました。

この記事を読む前に、クラウドについて知りたいよって方はこちらの記事も併せてご覧ください。

それでは本題に入りたいと思います。

クラウド技術を身に着けるべき7つの理由とは

ITエンジニアがクラウド技術を身に着けるべき理由は以下の7つです。

  1. クラウド市場規模が増加している
  2. AI、ビッグデータ、IoTなど先端技術はクラウドと相性が良い
  3. プログラミングしかできない人の市場価値は下がる
  4. オンプレミス(物理)のインフラしかできない人の市場価値は下がる
  5. クラウドは操作が簡単で何より楽しい
  6. 興味がないエンジニアが多くライバルが少ない
  7. クラウドエンジニアの平均年収は585万円で比較的高い

一つひとつ説明していきたいと思います。

クラウド市場規模が増加している

クラウド市場規模が増加しています。

それに伴いクラウドが扱えるエンジニアの需要も高まっています。

おそらくあなたも私と同様に市場価値の高いエンジニアとしてキャリアを積み上げたいと思っているのではないでしょうか。

市場価値とはすなわち需要があるかどうかです。その需要を下支えする市場がどれくらい大きく、また、成長しているかは大切な指標です。

MM総研の、2019年国内クラウドサービス需要動向調査によれば

出典:MM総研「2019年国内クラウドサービス需要動向調査」(2019年06月11日)

2018年度のクラウドサービス市場全体の規模は約1兆9,422億円、2023年度には4兆4,754億円まで拡大することが見込まれるとしています。

また世界に目を向けても同様で Gartner, Inc.が2019年11月13日に発表した、世界のパブリッククラウドサービスの収益予測によると

世界のパブリッククラウドサービスの収益予測(10億米ドル)
世界のパブリッククラウドサービスの収益予測(10億米ドル)
出典:Gartner, Inc.「Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud Revenue to Grow 17% in 2020」(2019年11月13日)

2018年は約1,967億ドル、2022年では約3,546億ドル、実に1.8倍の成長を予測しています。

このように市場が成長している領域へ身を投じることは戦略としては王道ですのでクラウド技術を身に着けるべき1つ目の理由としました。

AI、ビッグデータ、IoTなど先端技術はクラウドと相性が良い

AI、ビッグデータ、IoTなどの先端技術はクラウドと非常に相性が良いのです。

経済産業省の平成30年度 IT 人材需給に関する調査にもある通り先端IT人材は今後需要が急速に増加するといわれています。

特に近年、AI やビッグデータ、IoT 等、第4次産業革命に対応した新しいビジネスの担い手として、付加価値の創出や革新的な効率化等により生産性向上等に寄与できる IT 人材の確保が重要となっている。このような先端 IT 技術等に関連する市場を担う IT 人材を「先端 IT 人材」と捉えると、「先端 IT 人材」に対する需要は、今後、急速に増加すると見込まれる。

出典:経済産業省「IT 人材需給に関する調査」(2019年3月)

しかし、これらの先端技術は応用技術や専門分野であることが多く、参入障壁が高い分野でもあります。

そこで目を向けるのがクラウド技術です。

これらの先端技術動かすためには膨大なコンピュータリソース(CPU、メモリ、ストレージ)が必要となります。

このコンピュータリソースをすべて企業が自前でそろえようとした場合膨大な初期費用や準備時間がかかってしまいます。

そんな中、初期費用が不要で従量課金、数分でデプロイできて、必要に応じてスケールアップやスケールダウンを柔軟に行えるクラウド技術は先端技術と相性がよいと言えます。

先端IT人材にはなれずとも、その技術を支えることができ、需要を期待することができるので、クラウド技術を身に着けるべき2つ目の理由としました。

プログラミングしかできない人の市場価値は下がる

これからの時代プログラミングしかできない従来型のIT人材の市場価値は下がると予想します。

経済産業省の平成30年度 IT 人材需給に関する調査によれば

需要構造の変化と人材供給のバランスや需要構造に応じたスキル獲得(スキル転換)が出来なければ、例えば、デジタル技術に対応した IT 人材(先端 IT 人材)は需要が供給を上回る一方で、従来型の需要に対応した IT 人材(従来型 IT 人材)は、供給が需要を上回る状況を生み出す可能性もある。

出典:経済産業省「IT 人材需給に関する調査」(2019年3月)

従来型IT人材すなわちプログラミングしかできない従来型IT人材は供給が需要を上回る可能性があるとしています。

その理由として考えられるのが

2020年度より小学校でプログラミング教育が必修化となったことは皆さんご存知かと思います。(プログラミング教育:文部科学省)

カリキュラムの是非についてはここでは取り上げませんが、プログラミングが大衆化することは間違いないです。

さらに、このあおりを受けてプログラミング教室が大流行しています。

コエテコx船井総研「2018年子ども向けプログラミング教育市場調査」によると

プログラミング教室数推移
出典: GMOメディア株式会社、株式会社 船井総合研究所
プログラミング教育メディア「コエテコ」×船井総研
「2018年 子ども向けプログラミング教育市場調査」を実施
~2023年の市場規模は2013年の約34倍の
226億4400万円に拡大すると予測~
」(2018年4月23日)

2018年には4,457教室に、2023年には約2.5倍の11,127教室に達すると予測しています。

教室の数に比例して英才教育を受けた子供たちの数と考えることができます。

こうした背景からプログラミングができる人材は市場に増えると予想できるので、プログラミング以外の強みを持つ必要がります。

せめて自分の開発環境くらいはクラウドで整えられるくらいでないと競争力は落ちる一方です。

ということで、クラウド技術を身に着けるべき3つ目の理由としました。

オンプレミス(物理)のインフラしかできない人の市場価値は下がる

クラウドの台頭とともに言い尽くされていますが、オンプレミス(物理)のインフラしかできない人の市場価値も下がると予想します。

こちらも従来型のIT人材という位置づけになります。

クラウドファーストという言葉もあるとおり、企業がシステムを導入する場合あえてオンプレミスを選ぶ場合には理由が必要な時代となってきています。

経済産業省が毎年行っている企業におけるクラウドサービスの利用動向(令和元年版)のクラウドサービスの利用状況 によれば

クラウドサービスの利用状況(令和元年版)
クラウドサービスの利用状況(令和元年版)
出典:経済産業省「企業におけるクラウドサービスの利用動向(令和元年版)」(2019年5月31日)

企業のクラウドサービス利用は年々拡大していることが分かります。

さらに、クラウドサービスを利用している理由見てみると

クラウドサービスを利用している理由(令和元年版)
出典:経済産業省「企業におけるクラウドサービスの利用動向(令和元年版)」(2019年5月31日)

クラウドサービスを利用する最も多い理由として「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」(41.6%)という結果が出ています。

これはまさに企業はオンプレミス(物理)インフラエンジニアが不要言っているようなものです。

しかし、インフラエンジニアはオンプレで培った知識、経験、技術はクラウド技術に転用しやすいので、クラウド技術を身に着けるべき4つ目の理由としました。

クラウドは操作が簡単で何より楽しい

そうはいってもクラウドって難しいんじゃないの?そう思われるかもしれません。

安心してください!クラウドの操作は簡単です。それにクラウドを扱うのって楽しいんです。

クラウドの操作はクラウドプロバイダーが誰でも簡単に扱えるUIを必死に作っているので、WEBブラウザからGUIで簡単に操作ができるのです。

そして新しい技術や興味のある技術を簡単にサクッと試せるので、エンジニアにとってそれはとても楽しいです。

私も1年前までクラウドは触ったことなくてどんな感じでシステムを組むのか見当もつかず、難しそうなイメージがありました。

しかし、実際に触ってみると超簡単。仮想マシンを作る場合はざっくり6ステップ

  • マシンの名前を決めて
  • 西日本と東日本どっちに作るか決めて
  • WindowsかLinuxかOSをきめて
  • CPUとメモリのサイズを決めて
  • ログインするユーザー名とパスワード決めて
  • どこの仮想ネットワークにつなぐかを決めたら

5分くらいで出来上がり!

Azureの仮想マシン作成画面
Azureの仮想マシン作成画面

楽しいかどうかは完全に私個人の主観ですが、知らなかった機能を発掘したり、新しい機能をいち早く試してみたり、今まできなかったことが素早く、便利にできるようになる。

クラウドならではの面白さではないかと思います。

操作が簡単で面白いというのは新たに技術を身に着けるときの障壁をかなり下げてくれると思いますので、クラウド技術を身に着けるべき5つ目の理由としました。

興味がないエンジニアが多くライバルが少ない

興味がないは少し言い過ぎかもしれませんが、クラウドを勉強しようというエンジニアが少ないと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけでもあるアンケートで、とくにプログラミング初学者や駆け出しエンジニアの方はこの傾向が高いです。

そもそもクラウドそのものを知らない、クラウドを身に着ける必要性が分からないそんな中で、学習する選択肢にあがってこないためだと思われます。

しかしこれはチャンスで、ライバルが少ないと言えますので、クラウド技術を身に着けるべき6つ目の理由としました。

クラウドエンジニアの平均年収は585万円で比較的高い

一番気になっているところかもしれません。クラウド技術を身に着けると稼げるのか?

求人ボックスが比較しやすそうなので調べてみました。

まずクラウドエンジニアの年収です。

出典:求人ボックス「クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」(2020年2月29日)

2020年2月のクラウドエンジニアの求人の平均年収は585万円で 日本の平均年収441万円と比較すると 比較的高いと言えます。

WEBエンジニア、インフラエンジニアと比較してみたいと思います。

WEBエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報
出典:求人ボックス「WEBエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」(2020年2月29日)
インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報
出典:求人ボックス「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」(2020年2月29日)

まとめるとこんな感じです。

クラウド
エンジニア
WEB
エンジニア
インフラ
エンジニア
日本の
サラリーマン
平均年収585万円521万円502万円441万円

クラウドエンジニアの平均年収が高い理由はすでにお伝えした通り、やはり需要が高いことにあります

ということでエンジニアがクラウド技術を身に着けるべき7つ目の理由としました。

おまけ:身に着けるべきおすすめのクラウドプロバイダーは?

ここまで読んでいただいた方は「どこのクラウドプロバイダーの技術を身に着ければいいの?」こんな疑問を持たれたのではないでしょうか。

私がおすすめするクラウドプロバイダーは「AmazonのAWS」か「MicrosoftのAzure」です。

その理由は

出典: Synergy Research Group「Amazon, Microsoft, Google and Alibaba Strengthen their Grip on the Public Cloud Market」(2019年10月29日)

AWSは世界市場シェア40%で断トツのNo1です。

それを追いかけるNo2のAzureの成長率は目を見張るものがあるので

この2つのクラウドプロバイダーをお勧めします。

ここら辺の詳しい考察は次回の記事にしたいと思います。

まとめ

ITエンジニアがクラウド技術を身に着けるべき7つの理由について解説してみました。

  • クラウド市場規模が増加している
  • AI、ビッグデータ、IoTなど先端技術はクラウドと相性が良い
  • プログラミングしかできない人の市場価値は下がる
  • オンプレミス(物理)のインフラしかできない人の市場価値は下がる
  • クラウドは操作が簡単で何より楽しい
  • 興味がないエンジニアが多くライバルが少ない
  • クラウドエンジニアの平均年収は585万円で比較的高い

すぐにでもクラウド技術を身に着けたくなったと思った方はこちらの記事を読んで、クラウドデビューしちゃいましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

以上、やましー@データ活用クラウドエンジニア(@yamashi18041)でした。